5年前、父ちゃんが死んだ時、母ちゃんはぼぉ〜っとしちゃってて、小僧は小さくて、なんやかんやと知らない事ばっかりがものすごく忙しかった。
そんとき、buumiは畑をやらないとイケナイと思った。 畑は、あっちと、こっちと、そっちにあって、父ちゃんが毎日盛りだくさんにがんばっていた畑だから、そりゃあもう作物は盛り沢山だった。 とにかく、目に見えている作物(例えばトマトやきゅうり)を守るのに精いっぱいだったから、あっちの畑の「イチジク」が放ったらかしになっていた。木になるモノだから、いつまでも今までのようにたくさん美味しい実をつけてくれると信じていた。だから、あっちのイチジク畑には最低のお手入れだけに通っていた。 そしたら、2年後。大きな数本のイチジクの木は枯れた。直接の原因は地域に異常発生した、カミキリ虫の幼虫に木が中から喰われていたらしい。隣の畑のイチジクも、その隣のイチジクもみんな枯れた。 buumiは何も言わなかった。でもホントは悲しくて悔しくて、すこしづつ元気が無くなってきていた木の様子も、忙しさにかまけてちゃんと世話が出来ていなかったからだ。色々手をかけた時には手遅れだった。イチジクの木は枯れた。 父ちゃんの自慢のおいしいイチジクはもう食べられない。 悲しかった。 枯れた木を切った。 それからあっちのイチジクの畑だった場所には、何も植えないで、更に放ったらかした。 今日3年ぶりにあっちの畑に行った。 がらんとした畑に見つけた。 言葉が無かった。 あの時悔しくて、ぎたぎたに切った枯れていたイチジクの1本の枝が生きていた。 しかも 切り落とされた後 地面に根を生やし 葉っぱをつけて 空にのびようとしていた 言葉が無かった。 父ちゃんごめん イチジクありがとう 小さいイチジクの木をmioさんと大切に大切に手入れをした。 いつかまた父ちゃんのイチジクを食べよう。
by buumi
| 2006-06-03 23:00
| ぢぶん事
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